ハナ肇は、東京府北豊島郡長崎町生まれのドラマー・コメディアン・俳優です。コミックバンド「ハナ肇とクレージーキャッツ」のリーダーであり、同バンドのドラマーでもりました。彼には興奮すると鼻の穴が大きくなることから、芸名のハナが付いています。
16歳となった1946年に刀根勝美楽団でドラムを担当するようになり、作曲家でありジャズピアニストの松井八郎に目をかけられました。市村俊彦のバンド、南里文雄のバンド、萩原哲晶の「デューク・オクテット」を経て、1955年には、後にクレージーキャッツとなる、自らがリーダーの「キューバンキャッツ」を結成しました。
キューバンキャッツは、後に植木等、谷啓らも加わり、1957年には「ハナ肇とクレージーキャッツ」となります。このグループは非常に多くのバラエティ番組や映画に出演し、ハナ肇が叫んだ「アッと驚く為五郎」は当時の流行語となりました。
「なつかしい風来坊」「会社物語 MEMORIES OF YOU」の2作品では、ブルーリボン主演男優賞などの賞を獲得しました。1991年には、紫綬褒章受章も受賞しています。1993年9月10日、63歳の若さで肝臓癌にて他界しました。
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