ところで、〔民謡〕という呼び名は、明治時代以降に海外から入ってきた言葉、英語の「folk song」などの翻訳語として生まれました。それ以前の日本では「里謡、」や「俚謡(りよう)」などと呼ばれていたようです。
民謡の中には、現在では童謡や唱歌と呼ばれるような「童歌(わらべうた)」や「子守唄」などの子供向けのものもあります。
1987年(昭和62年)の調査では、現存する民謡の数は58,000曲ほどもあるとのことです。
明治時代~大正時代に北原白秋らにが創作した民謡は、古来からの民謡に対して、「新民謡」とか「創作民謡」と呼ぶこともあります。
その後も、中山晋平、藤井清水、野口雨情、西條八十らが盛んに新民謡を創作しましたが、それらは地域の宣伝的なものが多く、「地方小唄」と呼ぶこともあります。
民謡の種類には、次のように多くのものがあります。
・追分
・馬子唄
・舟歌
・民謡化した今様
・甚句(都々逸)
・盆踊りの歌
・木遣唄/地突唄
・騒ぎ唄
・音頭
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