〔作曲家〕
岡千秋

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● 岡千秋 ●

　岡千秋は、岡山県和気郡日生町（現・備前市）鴻島出身の作曲家・歌手である。歌手としては独特の低いダミ声を特徴とする珍しい歌手でもある。

　彼は中学校をお卒業すると歌手を目指して大阪に出たが、17歳の時には上京して三代目広沢虎造の鞄持ちとなる。錦糸町でキャバレーのボーイをしながら歌手を目指したが、日の目を見ることもなく歌手への夢を断念すし、作曲家になろうと決心する。

　1970年に、日吉ミミの『男と女のお話』のB面に『むらさきの慕情』で作曲家デビューを果たす。1983年、都はるみとのデュエット曲『浪花恋しぐれ』を作曲し歌唱、皮肉にも歌手として第25回日本レコード大賞特別金賞・日本有線放送大賞・全日本有線放送大賞などを受賞する。

　岡千秋は、それほど多くはないものの有名歌手達に提供したが、彼が作曲した特別な人気曲には次のような曲目がある。

　『そのわけは旭川』
　『ふるさと山河』
　『もののふの花』
　『哀愁海峡』
　『下町 夢しぐれ』
　『気まぐれ道中』
　『群青の弦』
　『玄界灘に春が来る』
　『高瀬川慕情』
　『今度の女房』
　『女郎花』
　『星空の向こう側』
　『大阪つばめ』
　『丹後なみだ駅』
　『日本一やで』
　『包丁一代』
　『北の果て』
　『夢落葉』
　『命の花道』
　『命ゆきどまり』
　『涙川』
　『浪花恋しぐれ』

　岡千秋は多くの歌手たちに楽曲を提供していますが、その数が膨大なため、ここではその全貌を記述することはできません。ここでは、主な歌手へ提供した楽曲のいくつかを紹介しています。