扇ひろこは、日本の演歌歌手で、扇ひろ子とも呼ばれている。 広島市の出身で、生後6か月直前に爆心地から2キロの自宅で広島原爆に被爆し父親を亡くしている。 母親とも生き別れとなり四国の祖父母宅で暮らしていたが、後に母とは再会し大阪で育ち、幼少時から母親の影響で歌謡学院で歌を学んだ。
1963年、高校卒業を期に、日本コロンビアと契約し、1964年8月6日、広島平和記念式典でデビュー曲〔原爆の子の像〕を歌った。 この曲は版権を広島市に寄贈したため、公式デビュー曲は同年発売の〔赤い椿の三度笠〕となっている。1966年には〔哀愁海峡〕、1967年には〔新宿ブルース〕が大ヒットした。