〔人気歌謡〕

　明治時代以降、初期には〔演説歌〕と呼ばれるような歌曲が流行り、やがて様々な世相を受けて、〔流行歌〕や〔歌謡曲〕と呼ばれる時代が続きました。

　これらの歌曲は、日本人が抱く自然観、日常生活、人間関係などへの感覚的・感動的な風景・事象を表現するようになり、やがて、恋愛感情などをきめ細かく表現するものとして歌われるようになりました。

　最近までは〔演歌〕と呼ばれる歌曲が全盛を極めましたが、時が移り、この数十年では〔J-POP〕と呼ばれる歌曲が若い世代を中心に徐々に勢力を伸ばし、今や全盛時代を迎えています。

　しかし、こんな中で平均的な日本人が好む歌曲は童謡唱歌・叙情歌であり、演歌も寝強い人気を誇っているのも事実です。

　名曲は時代を越えて歌い続けられます。この〔人気歌謡〕のコーナーでは、主に演歌を中心に、平均的な日本国民がどのような歌曲を愛し、歌い続けてきたのかを紹介しています。

　〔演歌〕を歌うとき、人々は現実世界では決して叶わぬ恋や愛を、せめて歌の世界で成就し、見果てぬ夢や感動の世界に浸るのです。

　ところで、世の中にはどんなに辛くても耐えている人たちがいます。心身に障害のある人もいます。そして、チャンスさえあれば大きな偉業を成し遂げるような才能をもった人たちもいます。

　何のとりえもないと思われた人が、あるとき思わぬ感動をもたらしてくれることがあります。ときには亡くなった後になって素敵な感動を残してくれていたことが発見されることさえあります。

　〔時代ごとのベスト歌謡〕のコーナーでは、近代日本の時代を元号別に区分して、どのような歌曲が歌われたのかを紹介しています。

　・明治時代以前
　・大正時代
　・昭和時代
　・平成時代
　・令和時代