〔歌手〕
テレサ・テン

　テレサ・テン（鄧麗君）は、1970年代から1990年代に日本をはじめ、中華圏アジアで大活躍した台湾を代表する女性歌手である。

　台湾、香港、日本など東アジア全域で絶大な人気を誇り、「アジアの歌姫」とも呼ばれていた。

　テレサ・テンは、特別な才能を持ち、北京語はもちろん、台湾語・広東語・日本語・英語・山東語・マレー語・フランス語など多くの外国語を話した。

　日本では演歌を中心に歌っていたイメージが強いものの、台湾や香港では演歌だけでなく英語のポップス、J-POPなど幅広いジャンルを歌っていた。

　日本で発売された曲数は200曲ほどあるが、中国語でのものは1000曲以上もあるとされ、全作品の累計売上数は控えめに見積もっても1億枚を超えるとされている。

　日本では、『今夜かしら明日かしら』でデビューし、ヒット曲には、『空港』『つぐない』『愛人』『時の流れに身をまかせ』等がある。残念なことに、1995年5月8日、気管支喘息の発作により42歳の若さで他界した。