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〔歌手〕
布谷文夫

(ぬのや ふみお)



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布谷文夫


歌手概要
 布谷文夫さんは、北海道函館市出身の日本のロックシンガーである。

 1960年代後半から「ブルース・クリエーション」などのバンドで活動し、その圧倒的な声量と泥臭く熱い歌唱から「日本ロック史上最も激烈なボーカリスト」と称されました。

 その後、1972年にソロシンガーに転向し、同年、ビクターレコード(ビクター・ポップ)より『からのベッドのブルース』を発表する。

 大瀧詠一との親交が深く、プロデュースを受けた『悲しき夏バテ』や『ナイアガラ音頭』などが代表作となる。独特の風貌と熱唱スタイルで異彩を放ちました。


歌風と特徴
 布谷文夫さんの最大の武器は、その類まれなる声量と、魂を絞り出すようなエモーショナルな歌声です。

 ブルースやロックンロールをベースにした骨太な音楽性を持ち、しばしば「タンを吐き出すような」と形容される独特の荒々しい歌唱法は、聴く者に強烈な印象を残しました。

 洋楽のロックを日本語で歌いこなすという困難な課題に対し、非常に高い次元で独自の解釈と成功を見せた稀有なシンガーと言えます。

 ライブパフォーマンスにおいても、ジョー・コッカーを彷彿とさせる激しいアクションや、ステージを掌握するカリスマ性で多くのファンを魅了しました。


代表曲
 


●代表曲
『ナイアガラ音頭』
『深南部牛追唄』

●その他の曲
『夏バテ』
『台風13号』
『水たまり』
『冷たい女』
『からのベッドのブルース』
『二人のブルース』
『ニューオリンズの町へ』
『悪魔の子守唄』

●カバー曲
『上を向いて歩こう』(原曲:坂本九)
『達者でナ』(原曲:三橋美智也)
『フーチー・クーチー・マン』
  (原曲:マディ・ウォーターズ)
『レッツ・オンド・アゲイン』
  (原曲:チャビー・チェッカー等)
『悲しき願い』
  (原曲:エリック・バードン&ジ・アニマルズ等)

代表曲・その他の曲 詳細
 
●代表曲

 『ナイアガラ音頭』
 『レッツ・オンド
  ・アゲイン』
 『夏バテ』
 『台風13号』
 『水たまり』
 『冷たい女』
 『深南部牛追唄』

 布谷文夫さんは、日本のロック黎明期(GS、ブルース・ロック)から大瀧詠一さんとのソロ活動に至るまで、圧倒的な声量とファンキーで強烈な歌唱スタイルで活躍された唯一無二のボーカリスト。

 『ナイアガラ音頭』:日本の伝統的な「音頭」と洋楽ポップスを融合させた、ポップス史に残る奇跡のノベルティ・ソングです。大瀧詠一さんの緻密なサウンドに乗せて、布谷文夫さんのファンキーで規格外のシャウトが炸裂。

 『レッツ・オンド・アゲイン(Let's Ondo Again)』:チュビー・チェッカーのツイスト名曲を、まさかの「音頭」へと大胆に不条理カバーした問題作にして大名曲。布谷さんのガラガラ声による凄まじいシャウトと、お祭り騒ぎのグルーヴが最高潮で融合しています。

 『夏バテ』:日本の蒸し暑い夏と倦怠感をファンキーに描いた一曲です。大瀧詠一さんによるニューオリンズ・セカンドラインの軽快なビートの上で、布谷さんの泥臭くもユーモラスなボーカルが跳ね踊ります。

 『台風13号』:迫り来る台風の脅威と不穏な空気を、布谷さんの野性味あふれるシャウトとダイナミックなボーカルが見事に増幅させています。オリジナルとは一味違う、地を這うような重厚なグルーヴと凄まじい緊迫感に圧倒される名演。

 『水たまり』:サイケデリックでソウルフルなミディアム・テンポの楽曲。布谷文夫さんのブルースマンとしてのディープな魅力がじんわりと染み渡る隠れた名曲。雨上がりの情景を切り取ったような、どこか哀愁を帯びたスモーキーな世界観が絶品。

 『冷たい女』:後にライブなどでも定番となる、切れ味のあるファンキーなナンバー。男を翻弄する「冷たい女」への未練や情念を、文字通り身を削るようなド迫力のボーカルで咆哮します。

 『深南部牛追唄』:岩手県の民謡「南部牛追唄」を、アメリカ南部の「深南部(ディープ・サウス)」のブルースへと大胆に昇華させた、布谷文夫さんにしか歌えない衝撃作。

●その他の曲

 『からのベッドのブルース』
 『二人のブルース』
 『ニューオリンズの町へ』
 『悲しき願い』
 『フーチー・クーチー
  ・マン』
 『上を向いて歩こう』
 『達者でナ』

 そのほかの主な楽曲(カバーや初期のバンド期など)。布谷さんは自身のルーツであるブルースや洋楽カバー、GS(グループ・サウンズ)時代にも強烈な足跡を残しています。

 伝説のブルース・ロックシンガー・布谷文夫が放つ、ソウルフルで豪快、かつ人間味あふれる歌声が堪能できる楽曲のごく簡単な紹介です。

 『からのベッドのブルース(Empty Bed Blues)』:布谷文夫の真骨頂である、狂気をも孕んだディープなシャウトが炸裂する傑作です。ガラガラ声のブルース・パワーで迫る圧倒的な歌唱は、失われた愛の喪失感と孤独を、生々しいほどのリアリティで描き出しています。

 『二人のブルース』:重厚で気だるいリズムに乗り、布谷文夫の粘り気のあるボーカルが妖しく絡みつく一曲。男女の情念や、泥沼のような関係性を想起させるスモーキーな世界観が絶品です。

 『ニューオリンズの町へ(WAY TO NEW ORLEANS)』:本場ルイジアナのルーツ・ミュージックへの憧憬を、布谷の豪快でファンキーな歌声が跳ねるように響き渡り、聴くだけで現地の熱気と泥臭いグルーヴが目の前に広がります。日本独自のファンク・ロックの金字塔と言える名演です。

 『悲しき願い(Don't Let Me Be Misunderstood)』:布谷文夫が独自のソウルフルな解釈で咆哮。「僕のプロフェッショナルな叫びを聴け」と言わんばかりの圧倒的な声量とエモーションは圧巻の一言。綺麗事だけでは終わらせない、人間の泥臭い本音と魂の叫びがダイレクトに突き刺さる。

『フーチー・クーチー・マン』:マディ・ウォーターズのブルース古典を、大瀧詠一による卓越した日本語詞で見事にローカライズ。布谷の規格外のシャウトと、泥臭くもキレのあるバンドサウンドが完璧にシンクロしています。

 『上を向いて歩こう』:坂本九さんの名曲をライブなどで独自のロック・ブルース風アレンジで披露されたカバー。

 『達者でナ』:三橋美智也さんの名曲をライブなどで独自のロック・ブルース風アレンジで披露されたカバー。


受賞暦・紅白出場回数
 
受賞歴

 特筆すべき大規模な公的音楽賞の受賞歴は確認されていませんが、日本のロック黎明期における重要な存在として、音楽ファンや関係者から高く評価されています。

NHK紅白歌合戦

 NHK紅白歌合戦への出場歴はありません。


その他のエピソード
 
大瀧詠一との絆

 1960年代の学生時代からの親友であり、音楽的な同志でした。大瀧は布谷のナチュラルな音楽性を深く愛し、自身のレーベル「ナイアガラ」で彼をプロデュースしました。

 布谷にとって大瀧は生涯を通じた盟友であり、彼が残した『ナイアガラ音頭』などの楽曲は、日本の音楽史に残る重要な記録となっています。

音楽的ルーツ

 もともとは三橋美智也などの歌謡曲を好んでいたという意外な一面もあります。

 ロックバンド「DEW」時代には、その過激なパフォーマンスから「マキシマムの男」という異名をとることもありました。

スポーツ少年

 学生時代は野球やスキーに打ち込むスポーツ少年だったこともあり、持ち前の体力とスタミナが、あの熱狂的なステージを支えていたと言われています。

布谷文夫はその生涯を通じて、日本のロックシーンにおいて誰にも真似できない強烈な個性を放ち続けた存在でした。


曲名リスト 〔情:歌手情報〕〔探:探索〕〔歌:歌唱〕〔英文字 ABC…Z:カラオケ〕
〔布谷文夫〕 歌手本人情報 この歌手やグループの歌唱風景、カラオケ、その他情報

か・ からのベッドのブルース 探索 布谷文夫
た・ 台風 探索 布谷文夫
台風13号 探索 布谷文夫
つ・ 冷たい女 探索 布谷文夫
な・ ナイアガラ音頭 探索 布谷文夫

基本プロフィール 〔布谷文夫〕の基本プロフィール
出身地  北海道函館市
生年月日  1947年(昭和22年)1月25日
没年  2012年(平成24年)1月15日(享年64歳)