山本リンダは、福岡県小倉市(現・北九州市)出身の女性タレント・歌手です。実父はアメリカ軍の軍人でしたが山本が1歳の頃に朝鮮戦争で戦死し、幼少時は母親との貧しい母子家庭で育ちました。
小学生時代頃までは、ハーフという事でいじめにあったり、大人たちからも白眼視されたりしましたが、母親に楽をさせたいとの思いから1962年には雑誌「装苑」のモデルのオーディションに応募し、やがて人気モデルとして認知されるようになります。
1966年、15歳の時、当時のミノルフォンレコードより遠藤実作曲のシングル「こまっちゃうナ」で歌手デビューし、ちょっと舌足らずな口調を売りに大ヒットを放ち、第17回NHK紅白歌合戦への初出場を果たします。しかし、その後は特別のヒットもなく低迷時代を迎えます。
1971年、東映制作の「仮面ライダー」に出演、番組が夏を迎えてヒットすると、リンダの人気も上昇しはじめ話題をまきました。
1972年になると、キャニオンレコードから、当時人気の作詞家・阿久悠と作曲家・都倉俊一による「どうにもとまらない」をリリースしました。セクシーで、すっかり大人の歌手にイメージチェンジしたリンダのアクション付きのこの曲は大ヒットを飛ばします。
同年には、第14回日本レコード大賞作曲賞、第3回日本歌謡大賞放送音楽賞、有線放送大賞夜の有線大賞などを受賞し、第23回NHK紅白歌合戦にも5年ぶりに復帰しました。1973年には、「狙いうち」が大ヒットし、多くの賞を受賞したほか、紅白にも出演しています。
その後も「闇夜にドッキリ」「狂わせたいの」「じんじんさせて」「燃えつきそう」「きりきり舞い」「夢はどこへいった」などを次々とヒットさせました。
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