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〔歌手〕岸洋子

　岸洋子は、山形県酒田市出身のシャンソン歌手、カンツォーネ歌手である。

　当初、オペラ歌手になることを目指していたが、膠原病の持病があり断念した経緯がある。

　その後、病床で聴いたエディット・ピアフのアルバムに感動してシャンソン歌手を目指すようになった。

　越路吹雪が〔魅せる歌手〕と呼ばれたのに対して、岸洋子は〔聴かせる歌手〕と呼ばれるようになる。

　1961年にシャンソン歌手としてキングレコードと契約し、翌年〔たわむれないで〕でレコード・デビューしている。1964年には〔夜明けのうた〕で第6回日本レコード大賞歌唱賞の受賞に輝く。

　1970年には膠原病で倒れるものの再起を果たし〔希望〕で第12回日本レコード大賞歌唱賞の受賞を果たした。

　1992年、膠原病が悪化し、しばらく闘病生活を送っていたが、12月11日に敗血症を併発して57歳の若さで死去した。

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