由紀さおりは、群馬県桐生市出身の歌手・タレント・女優・ナレーターで、安田音楽事務所に所属しています。実姉に歌手の安田祥子がいます。姉とシンギング・コメディエンヌを組んで全国各地を回っています。
少女時代から、姉の安田祥子と二人で童謡歌手として活躍し、1965年にキングレコードから「ヒッチハイク娘」で歌手デビューするも不発に終わります。
1969年、「夜明けのスキャット」が150万枚を売り上げるミリオンセラーとなり、同年第20回NHK紅白歌合戦への初出場を果たします。紅白には以降10年連続出場となります。
その後も「手紙」「生きがい」「故郷」「ルーム・ライト」「挽歌」「ふらりふられて」「トーキョー・バビロン」などをヒットさせ続け、その歌声は「酔い覚ましの清涼剤」と呼ばれるほど美しい音色です。1973年には「恋文」で第15回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞しました。
1980年代以降は、テレビの司会者、タレント、女優として多くの場面で活躍しています。そして、1985年以降は、姉の安田祥子と童謡コンサートをスタートさせ、全国でコンサートを開いています。1986年には童謡アルバム「あの時、この歌」を発表し、第28回日本レコード大賞企画賞を受賞してその後の童謡ブームの先駆けとなりました。
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