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〔グループ〕
ダークダックス

　ダークダックスは、1951年～2016年の長きに亘って活動した、日本の男性ボーカルグループ（男声の重唱団）である。グループ名は「ダーク・ダックス」と表記することもあった。また、英語名では「DARK DUCKS」と表記する。

　このボーカルグループのメンバーは全員が慶應義塾大学経済学部出身者であり、その男声合唱団ワグネルソサエティのメンバー3人が、クリスマスパーティーで『ホワイト・クリスマス』を合唱したことがきっかけで結成された。この時点では、パクさんこと高見澤宏が入学する前だったので、メンバーは3人だけだった。

　結成当時は、JAZZや黒人霊歌がメインだったが、やがてオリジナル楽曲やロシア民謡、山の歌、唱歌など幅広いジャンルへとレパートリーを広げた。

　1957年にロシア民謡『ともしび』を歌って、記録的ヒットを飛ばし、一躍人気を集めた。そして、歌謡界にコーラスブームを巻き起こしたのだった。

　1958年には、第9回NHK紅白歌合戦に初出場を果たし、以後、1971年の第22回まで14回連続出場した。その後も出場したことがあり、全部で15回の出場を果たした。

　ダークダックスのメンバー数は活動の中心時期には長い間、次の4人であった。高齢となり次々と物故者となり、遠山一さんだけが、メンバーの中で唯一、令和の時代まで存命したが、2023年9月22日に老衰のため死没した。

　・高見澤宏（ニックネーム、パクさん）
　・佐々木行
　・喜早哲
　・遠山一

　ダークダックスが披露した歌曲の数は数えきれないほど多い。多くの分野の曲目を幅広く歌っており、レパートリーは実に数千曲に及ぶという。ここで示す曲目はその一部である。

　『ともしび』
　『カチューシャ』
　『トロイカ』
　『赤いサラファン』
　『雪山讃歌』
　『つる』
　『スカンク・カンク・プー』
　『カリンカ』
　『クラリネットをこわしちゃった』
　『シーハイルの歌』
　『白銀は招くよ』
　『すずらん』
　『北上夜曲』
　『白い想い出』
　『愛のソナタ』
　『アンジェリータ』
　『エーデルワイス』
　『山男の歌』
　『銀色の道』
　『近鉄の歌』
　『素晴らしい明日』
　『あんな娘がいいな』
　『花のメルヘン』
　『愛のメルヘン』
　『森の熊さん』
　『最上川舟唄』
　『雪山に消えたあいつ』
　『二十二歳まで』
　『青葉城恋唄』
　『めざせモスクワ』
　『絆』
　『山に祈る』
　『ガラスのうさぎ』
　『サーブ愛の物語』
　『グラスをのぞくフラミンゴ』
　『歌声が聞こえる』
　『青春-Youth-』
　『北の大地』
　『夕陽』
　『旅立ちの日に』
　『もしも・ひろしまに』
　『ミユキの歌』
　『WE LOVE ZAMA!』