錦野旦は、大分県大分市出身の歌手で、歌手には珍しく抜群の運動神経の持ち主としても知られている。
1970年代後半、東映映画やドラマなどで二枚目俳優としても人気があった。
1990年代以降はバラエティ番組への出演が増えている。
地元大分県の高校を卒業後、鹿児島市天文館の〔キャバレー・エンパイア〕の専属歌手をしているところを、浜口庫之助にスカウトされ、住み込み運転手をするかたわらレッスンを重ねた。
1970年5月1日に『もう恋なのか』で歌手デビューをし、第12回日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得するとともに、同年のNHK紅白歌合戦への初出場を果たしている。そして、翌年には『空に太陽がある限り』がオリコン3位の大ヒットとなっている。
それまで連続出場していたNHK紅白歌合戦も1976年には落選、1977年には大麻取締法違反で逮捕されたり、借金苦に苦しみ失踪するなど最悪の事態を招いた。その後は、日本全国で地味な営業活動をして借金返済に励んだという。
1990年代以降は、俳優として各種のドラマなどで活躍し、人気を取り戻している。フジテレビ系のアニメ「ちびまる子ちゃん」や日本テレビ系の「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」などで意外な注目を集めた。
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